中学2年数学 / 授業

平行と合同

1. 対頂角・同位角・錯角

交わる2直線の対頂角は、平行でなくても等しくなります。一方、同位角や錯角が等しいという性質は2直線が平行という条件で使います。

基本事項

対頂角は等しい。平行線では同位角・錯角がそれぞれ等しい。逆にそれらが等しければ平行。

解き方・考え方

1. どの2直線と横切る線を使うか確認

2. 平行の印を確認

3. 角の位置関係を特定

4. 等しい理由を付けて求める

例題と解き方

平行な2直線を1本の線が横切る。1つの角が68°のとき、その錯角と、元の角に隣り合う角は?

① 平行線の錯角は等しいので68°。

② 元の角と隣り合う角は一直線の180°を作る。

③ 180-68=112°。

④ 「錯角」と「隣り合う角」を別々の根拠で処理している。

自分で確かめる

平行線の同位角が3x+10°と70°ならxは?

解答・確かめ方

3x+10=70 よりx=20。

間違えやすいところ

平行の条件がない図で、同位角だから等しいとはいえません。対頂角との違いを意識します。

2. 三角形の角

三角形の角は、頂点を通る平行線を引くと一直線の角に集められます。このため内角の和は180°となります。

基本事項

内角の和180°。外角は、隣り合わない2つの内角の和。

解き方・考え方

1. 内角か外角か確認

2. 既知の角を図へ記入

3. 内角の和または外角の性質で立式

4. 合計180°で検算

例題と解き方

三角形の2つの内角が47°、68°。残る内角と、その外角を求めなさい。

① 残る内角は180-47-68=65°。

② 外角は180-65=115°。

③ 47+68=115°としても求められる。

④ 内角65°と外角115°の和が180°であることを確認する。

自分で確かめる

頂角40°の二等辺三角形の底角は?

解答・確かめ方

2つの底角は等しいので(180-40)/2=70°。

間違えやすいところ

外角を内角の和180°にそのまま足さないこと。外角と隣の内角が補い合う関係を使います。

3. 多角形の角

1つの頂点から対角線を引くと、n角形はn-2個の三角形に分かれます。内角の和はこの個数から導けます。

基本事項

n角形の内角の和は180(n-2)°。凸多角形の外角の和は360°。正多角形の外角1つは360/n°。

解き方・考え方

1. 辺の数nを数える

2. 和を求めるのか1つの角か区別

3. 正多角形なら等分する

4. 内角と外角の和180°で確認

例題と解き方

正八角形の内角1つと外角1つを求めなさい。

① 内角の和は180×(8-2)=1080°。

② 正八角形なので1080÷8=135°。

③ 外角は180-135=45°。

④ 外角の和でも360÷8=45°と確認できる。

自分で確かめる

内角の和が900°の多角形は何角形?

解答・確かめ方

180(n-2)=900 よりn-2=5、n=7。七角形。

間違えやすいところ

一般の多角形では、内角の和を辺の数で割っても各角は求まりません。等角という条件が必要です。

4. 三角形の合同条件

合同を示せれば、まだ測っていない対応する辺や角も等しいといえます。証明では必要な条件だけをそろえます。

基本事項

3組の辺/2組の辺とその間の角/1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。

解き方・考え方

1. 対応する頂点を決める

2. 与えられた等しさを列挙

3. 3つの合同条件のどれを満たすか選ぶ

4. 対応順に合同の記号を書く

例題と解き方

AB=DE、AC=DF、∠BAC=∠EDF のとき、△ABCと△DEFが合同である理由は?

① ABとACはAで交わる2辺。DEとDFはDで交わる2辺。

② 与えられた角はそれぞれ2辺の間の角。

③ 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので△ABC≡△DEF。

④ 対応からBC=EF、∠ABC=∠DEFもいえる。

自分で確かめる

3組の角が等しい2つの三角形は必ず合同か?

解答・確かめ方

合同とは限らない。形が同じでも大きさが違う場合がある。

間違えやすいところ

2辺とどこかの角が等しいだけでは、この合同条件を満たしません。「その間」を確認します。

5. 仮定・結論・証明

仮定は問題で与えられた事実、結論はこれから示す事実です。結論を途中で根拠に使うと循環した説明になってしまいます。

基本事項

証明は「根拠のある等しさ → 合同条件 → 合同 → 結論」の順に書く。

解き方・考え方

1. 仮定と結論を分ける

2. 比べる三角形を宣言

3. 等しい辺・角を理由付きで列挙

4. 合同から結論を導く

例題と解き方

AB=ACの二等辺三角形でDはBCの中点。AD⊥BCを証明しなさい。

① △ABDと△ACDにおいてAB=AC(仮定)、BD=CD(中点)、AD=AD(共通)。

② 3組の辺がそれぞれ等しいので合同。

③ ∠ADB=∠ADC。2つの角の和は180°なので各90°。

④ したがってAD⊥BC。

自分で確かめる

上の証明で、最初から∠ADB=90°と置いてよいか?

解答・確かめ方

いけない。直角であることは示したい結論で、仮定ではない。

間違えやすいところ

図の見た目が等しい・直角という理由は根拠になりません。仮定、共通、定理などの理由を書きます。