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文字と式

1. 文字を使った表し方

同じ値段の商品を何個買うかが変わっても、1本の式で代金を表せます。文字は「まだ分からない数」だけでなく「いろいろ変わる数」にも使います。

基本事項

積では×を省略し数を文字の前へ、同じ文字の積は累乗へ。商は分数へ直します。a×1=a、a×(−1)=−a、a×a=a²。

解き方・考え方

① 掛け算と割り算の関係を確認。
② 数・文字の順に整理。
③ 和全体に掛けるときはかっこを残す。

例題

a×(−5)、x×x×3、(a+b)÷4を文字式の書き方で表しなさい。

解答・解説

順に−5a、3x²、(a+b)/4です。最後はaとbの合計全体を4で割ります。a+b/4では意味が違います。

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a×a×a、y÷(−6)、(x+2)×3を表しなさい。

確認問題の解答

a³、−y/6、3(x+2)。

間違えやすいところ

2aは2×aであり「2桁の数2a」ではありません。文字どうしは普通アルファベット順に書きます。

2. 数量の表現

いきなり文字で考えにくいときは、具体的な数で計算して、その数を文字に戻しましょう。式には何の量なのかを示す単位も必要です。

基本事項

代金=単価×個数、道のり=速さ×時間、割合の量=もとの量×割合。時間や長さの単位はそろえます。

解き方・考え方

① 求める量を言葉の式にする。
② 数値例で確かめる。
③ 文字に置き換え、単位と条件を書く。

例題

時速a kmで30分進む道のりと、定価b円の品物を20%引きで買う代金を表しなさい。

解答・解説

30分=1/2時間なのでa/2 km。20%引きでは80%を払うので0.8b円です。割引額0.2b円と支払う額を区別します。

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1冊x円のノート3冊と150円のペン1本を買い、1000円を出したおつりは?

確認問題の解答

1000−(3x+150)=850−3x 円です。代金全体を引くためにかっこを使います。

間違えやすいところ

時速に分をそのまま掛けないこと。「aの30%」は30aでなく0.3aです。

3. 式の値

文字に数を入れて計算した結果が式の値です。特に負の数を代入するときは、かっこで囲むと符号の間違いを防げます。

基本事項

文字を数に置き換えることを代入といいます。代入後も、かっこ・累乗・乗除・加減の計算順を守ります。

解き方・考え方

① すべての同じ文字に同じ数を入れる。
② 負の数にはかっこを付ける。
③ 累乗を計算してから掛け算へ。

例題

x=−3のとき、2x²−5x−4の値を求めなさい。

解答・解説

2×(−3)²−5×(−3)−4=2×9+15−4=29。x²=9で、−5x=+15になるところを別々に確認します。

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a=−2、b=5のとき、3a−2bの値は?

確認問題の解答

3×(−2)−2×5=−6−10=−16です。

間違えやすいところ

2x²にx=−3を入れて(−6)²にしてはいけません。2は2乗の外にあります。

4. 一次式の計算

3x+2xを5xにできるのは、xが3個と2個で合計5個だからです。xの項と数だけの項は種類が違うので、ひとまとめにはできません。

基本事項

+で結ばれたそれぞれを項、文字に掛けられた数を係数といいます。−xの係数は−1。一次式どうしの計算では同じ文字の項をまとめます。

解き方・考え方

① 減法を符号付きの加法として読む。
② かっこの前の負号は中の全項に掛ける。
③ 文字の項と数の項を別々にまとめる。

例題

2(3x−4)−(x−5)を簡単にしなさい。

解答・解説

6x−8−x+5=5x−3。−(x−5)は−x+5です。x=2を元の式と答えの両方へ代入すると、どちらも7になり確認できます。

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(8x−12)÷4 と (5a−2)−(2a+6)を簡単にしなさい。

確認問題の解答

2x−3、3a−8です。割り算もかっこの中の全項へ作用します。

間違えやすいところ

3x+2は5xではありません。3x×2は6x、3x+2xは5xと、演算を区別しましょう。

5. 等式・不等式と式の意味

式を作るだけでなく、式を見て場面を言葉で説明する力も大切です。「何と何を比べているか」を左右それぞれで確かめます。

基本事項

等しい関係は=、大小は<・>・≦・≧で表します。「以上・以下」は等しい場合を含みます。「未満」は含みません。

解き方・考え方

① 左右の量を同じ単位で表す。
② 等しいのか大小かを選ぶ。
③ 境界の値を含むか確かめる。

例題

1冊a円のノート4冊と200円のファイルの合計が1000円以下です。不等式で表しなさい。

解答・解説

合計は4a+200円なので4a+200≦1000。「以下」だからちょうど1000円も許されます。これは関係を表す課題で、今はaを解く必要はありません。

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大人料金x円、子ども料金y円の施設で、2x+3y=2500は何を表しますか。

確認問題の解答

大人2人と子ども3人の料金の合計が2500円であることです。

間違えやすいところ

不等式を作る段階で、中2以降の計算規則を無理に使う必要はありません。各項が表す数量を説明できるようにしましょう。

もう一歩理解する|数量を表す式を場面で確かめる

文字式は計算の省略ではなく、数量の関係を表す道具です。代金や割合を式にするときは、式の各部分を言葉へ戻して説明します。

基本事項

a円の20%引きはa×(1-0.20)=0.8a円。a円を20円引くa-20とは異なる。

解き方・考え方

1. 元の量を決める

2. 割合を小数か分数に直す

3. 掛け算と引き算の意味を区別

4. 具体的な値で確かめる

例題と解き方

定価a円の品を20%引きで3個買う。代金を表し、a=500のときの代金を求める。

① 値引き額は0.2a円。1個の代金はa-0.2a=0.8a円。

② 3個では3×0.8a=2.4a円。

③ a=500を代入して2.4×500=1200円。

④ 500円の20%引きは400円、3個で1200円となり一致する。

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定価b円の品を10%引きで2個買い、送料200円を加えると?

解答・確かめ方

1個0.9b円なので合計1.8b+200円。送料は全体で1回だけ加える。

間違えやすいところ

割合を表す数に単位の円を付けないこと。20%を20として掛けると100倍違います。