考え方
自分の都合で対象を選ぶと偏りが生じます。番号を使ったくじや乱数などで、偏りの少ない選び方を考えます。
各対象が選ばれる機会を公平に
標本の数を増やしても、特定の集団ばかり選べば偏りは残ります。選ばれる機会を公平にする工夫が、人数と同じくらい重要です。
解き方・考え方
1. 母集団の全対象を一覧にする
2. 番号を付け、くじや乱数で選ぶ
3. 同じ人の重複や対象漏れを確認
4. 無回答が特定の集団に偏らないかも考える
例題と途中の考え方
【例】全校の読書時間を調べるため図書委員だけに聞く。
① 読書に関心が高い人が多い可能性があり、全校の代表とは限らない。
② 全校生徒に番号を付け、同じ大きさのくじをよく混ぜて選ぶ方法へ変える。
③ 選ばれた人だけを調べ、答えそうな人へ勝手に置き換えない。
④ SNSで希望者だけに回答を募る方法も、無作為抽出とは違う。
自分で確かめる
確認 1|抽出と偏り
全校の好きな運動を調べるため、サッカー部員だけに質問した。問題点を答えなさい。
解答・解説
運動の好みに偏りがあり、全校の代表とはいえない。
全校生徒に等しく選ばれる機会を与えて、無作為に標本を選ぶ。
確認 2|抽出と偏り
学校の給食の人気を、SNSの自主投票だけで調べた。投票数が多ければ必ず正確か。
解答・解説
必ず正確とはいえない。
SNS利用者や関心が強い人だけが答える可能性がある。数が多くても抽出の偏りは残る。
確かめ方・間違えやすいところ
「適当に選ぶ」と「無作為に選ぶ」は同じではありません。担当者が典型的だと思う人を選ぶ方法も主観が入ります。